1 「小説ディアプラス」アキ号

「さみしい神様のメリーゴーランド」
イラスト 木下けい子先生
1900年のパリ万博に参加した日本人の芸術家と、不思議な遊園地にいる神様とのロマンチックな恋物語です。
木下先生にイラストが本当にファンジックで素敵なので、ぜひご覧になってくださいね。
↓こちらにチラッと
そして、
感想などお気軽に聞かせていただけたら嬉しいです。
前回の「カーストオメガ 帝王の恋」の改稿、
いくつかのプロット、
それから今回のこの話の初稿のあたりに犬の闘病が重なったのですが、
メンタル的にも身体的にもかなりきつい時期だったのと、
パソコンをノート型からデスクトップに変えたのもあって、キーボードにすぐに慣れなくて、
初稿時、初めて音声入力での執筆に挑戦してみました。
おかげで一番時間のかかる初稿を思ったよりもサクサクと進めることができた気がします。
それにこれはとてもいい効果もありました。
闘病中のなっちゃんですが、
白内障で目が見えないのもあり、音声入力で私が声を出していると、近くにいる、声が聞こえているという安心感からか、穏やかな感じで過ごしてくれていたのがとてもよかったです。
逆にキーボードの音だけだと不安な感じだったので。
改稿時には、闘病も終わっていたので、キーボード入力で細部を修正しましたが……。
今はキーボードもすっかり慣れて早打ちできるようになったので、普通にキーボードで書いていますが、夏の暑い時期、意外なことに助けられました。
今回のお話はパリが舞台。
フランスはこれまで十回以上行っているのですが、いつも南フランス中心なので、パリは4、5回しか行ったことがないかも……。




2 J庭の件
今回、10/18のJガーデンに申し込んでいますが、私的な事情から欠席することにしました。申し訳ございません。
実は、その日は、愛犬の空くんの一周忌にあたるので、お骨のある場所から離れるのが忍びがたく……。
2年前の秋庭にむかう日の朝、一緒に散歩をしたのが、元気だった空くんとの最後の散歩でした。
にこにこ、元気いっぱいで楽しそうに散歩していました。
そして親に預けて東京へ。
ところがその二日後、
J庭の帰り、親から「空くんが動かない、死んでしまう……」と電話があり、新幹線を早めて泣きながら帰宅。
慌てて病院に連れていくと、椎間板ヘルニアとのことでした。さらに腎臓も悪くなっていて……それからは一進一退……介護の日々が始まりました。
それから一年後に旅立ちました。
そしてまた一年。
本当に超自己都合で心苦しいのですが、欠席いたします。
申込時期が6月7月くらいだったので、私、なっちゃんのこともあって、おそらく冷静な判断ができなかった状態だったのと思います。
同人誌を一種類にして(まだ未入稿、未執筆ですが)、
自動センサー付きの消毒薬ボトルに消毒液を入れ、
定価は五百円予定だったので、お釣り用の五百円玉を消毒し、マスク・手袋着用の上で一枚ずつジップロックに入れて……
……と、準備はしていたのですが。
前日に行こうと思って予約していたイングリッシュ・ナショナル・ギャラリー展は、いつも売り子をしてくれているCちゃんに分配しました。
今回は売り子さんを頼まないつもりでいましたが、いつもお世話になっているお礼も兼ねて。彼女、えすとえむ先生の高校時代からの仲良しさんで、美大出身、美術関係のお仕事をしているのでちょうどよかったです。
参加される皆様、コロナに気をつけながら楽しいお時間をお過ごしくださいね。
写真は空くん。右側にいる子は弟の若ちゃん。
空くん、若ちゃんのこともそのうち書いていきますね。



一緒に生まれた四匹の中で、一番最初に旅立ってしまいました。生まれた時、とても小さくて、大きく育って欲しくて空くんと名付けました。
とてもとても可愛い子だったので、柴犬専門店からも近所の方からも親戚からも引取希望も多く……一週間ほど手放した時期もあったのですが……結局、我が家に戻ってきました。
肉体的にも時間的にも金銭的にも……みんなと暮らすのはなかなかハードでしたが、それでもそれ以上の、かけがえのないものをたくさんもらいました。
写真、たくさんあるので、これから少しずつ思い出を掘り起こしたいと思っています。
実はこれまで「わんこちゃんのこと、Twitterやブログで何でもっと書かないの?」と訊かれることが多かったのですが、少し思うところがあって、最近まで自分的に控えていました。
理由は……
他の方々のワンコちゃんや猫ちゃんと比べて「かとうさんとこの可愛くも何ともない犬の写真を見せられても困る。見せないで」と言われたことがありまして……
私にとっては一番可愛いのに、私のとっても可愛いワンコが人にそんなふうに思われるのが嫌だと……ちょっと意地になって、自分が載せたいなと思った1割くらいにしようと控えてたところがあります。
今は……その意地を後悔しています。
いっぱい楽しい思い出があったんだから書いておけばよかった、と。
それもあって、少しずつ、写真を見ながら記憶を掘り起こしてまとめたいと思っています。
なっちゃんも私にとっては、不思議なほどの魂の結びつきを感じたワンコでしたが、空くんも私にとっては魂の片割れのように思っていた犬。
一周忌は、静かに彼の仏壇の前で過ごしたいと思います。
3 近況
若くんが余命宣告されてからだと3年半、
父が倒れたときから考えると3年、
空くんから考えると2年、
なっちやんだけなら半年、
介護が続いていて気がつけばちょっとスケジュールがああああという感じで、
なっちゃんの介護中は、
初めて自分から出版スケジュールの変更をお願いしたところが少し……。
現在、スケジュールを元に戻そうとしているところです。
でも……
うまくいきそうで、なかなかうまくいかない。
例えるならリポ払いのよう。
利子と手数料だけ返すのが精一杯でなかなか全額返せない……という感じで、よろよろと調整中。
物理的な時間だけの問題なら、何とか戻せるくらいの余裕が出てきつつあるのですが、
精神的、肉体的な健康が伴わないと、それもうまくいかず。
介護中には見えなかったひずみのようなものがぽろぽろと。
最近気圧の変化にめっきり弱くなって、ちょっと胃も調子が悪いのですが、
肉体的には、わりと健康なので、睡眠をしっかりとったら何とかなるタイプ。
私の場合は、心の安寧の方が問題で……
なっちゃんが旅立ったあと、いろいろと気持ちのアップダウンが激しくて、もうダメかも……という感じでしたが、
ものすごく心惹かれる絵とそれから言葉のエネルギーとの出会いがありまして、
今、私に必要な一筋の光のような。
それが本物かどうかわからないのですが……心をいろんなところに彷徨わせ、その絵から受けた感動が何なのか確かめたい。
そんなこんなで、
今週末から、ちょっとした旅を始めるつもりです。
Gotoを利用して、近場から少しずつ少しずつ。
その絵も、三回目の旅で見る予定。
旅といっても、近場に少しいくだけ。
お仕事の時間は短くなってしまいますが、逆にどれだけあっても心がダメなので、なかなか集中できなくて。
心が定まったら、自然とスケジュールも戻るだろうと……いう希望と共に。
Commentaires