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7月刊(キャラ文庫とクロスノベルス配信)と今後のこと










1 新刊のお知らせ




















7月27日発売予定 あらすじや詳細はこちらからか徳間書店


イタリアのトリノが舞台🇮🇹🍝🍰😺

絵に閉じこめられた王子様と

美術館で働く天涯孤独の男の子が真実の愛を求めて、

幸せになっていくメルヘンです。


夏乃あゆみ先生のとっても優しくて愛らしいイラスト、眺めているだけで

メルヘンの世界に迷い込んでしまいそうな感じでとても素敵❤️

涼しげなアクリルコースターの特典もあるので、この機にぜひ✨


昨年「小説chara」に載せていただいた「悪役王子が愛を知るまで」と書き下ろしです。

雑誌掲載分と同じくらいの書き下ろしがあります。


元々決めていたラストには到着しましたが、書いているうちにクライマックスのエピソードがプロットとは逆の方向にいってしまって……というか、主人公の気持ちに入り込んで書いているうちにそうなってしまって……このまま突き進むかどうするかで、毎日、ああでもないこうでもないと苦闘して、担当さんにもとても迷惑をおかけしてしまいました🥲



実は……私、いったんラストまで書いた作品の続編や後日談を書くのがとてもとても苦手で、シリーズにするときは、あらかじめ、シリーズにするという前提の上で、幾つかエピソードを残した形に。雑誌掲載の時も一応書き下ろしのおおまかなイメージプロットを作った形で書いています。

(※売上が微妙で続きが出なかったり、重版かかったのにいろいろあって続編をやめた作品などいろいろありますが。スレイヴァーズシリーズは、3巻のエピソードだけ担当さんからのリクエストで、私的にはイレギュラーな形だったので、ひーーーーっとなってしまって、もうこれ以上は書けない、決めていたラストに辿り着きたいと訴え、4巻5巻を書いた記憶が。寺嫁さんシリーズや京都はんなりシリーズは元々の予定通りに)


そんなわけで、

今回のこの新刊も、雑誌掲載作を書いているときに「もし書き下ろしを書くならこういうラストにしよう」と決めていたのですが、それでも雑誌掲載時から一年が過ぎ、考え方や書き方が変化してしまって……結果的になかなか大変でした。

プロットで出していたクライマックスのエピソードにどうしても納得がいかなくて……結局いつもと同じくらい苦しんだかも。


でも、

今となっては、この形がベストではないかなと思っているので、ラストまで楽しく読んでいただけたら嬉しいです。


どうかよろしくお願いします💖



 



2 クロスノベルスさんの配信のお知らせ




四カ月連続の再配信✨


ルナノベルスさんで出版した4作品、ずっとSHYノベルスさんで配信していただいていましたが、モノクロやSSも加えられることになったので、改めてクロスノベルスさんで再配信していただくことになりました。


4月から順番に4冊。

7月13日、最後の「あなたは僕を愛していない」の配信が始まりました。

こちらはなんと小山田あみ先生が全てのイラストに手を加えてくださって、以前も素敵でしたが、さらに美麗になって復活する形に。本当にありがとうございます🙏



時々、友人知人、新しい出版社関係の方々等々から「華藤さんの小説に挑戦したいけど、どれを読めばいい?」「代表作は?」「自分的に気に入っている作品は?」というようなことを訊かれることがあります。

そのとき、ピックアップする数作の中に必ず「あなたは僕を愛していない」と「裸のマタドール」を入れている気がします。


「あなたは僕を〜」は、リンクスロマンスの「シナプスの柩」のスピンオフにあたりますが、どちらも独立したお話になっているので、安心して読んでいただける形になっていると思います。


このお話は、なかなか思い出深い作品です。


プロットを出したのは2010年夏。

執筆のため、取材で12月にドイツに行くことにし、9月に別の原稿をしていたときに倒れてしまって……そのまま10月は検査検査で、11月に入院手術。

退院後、十日ほどで欧州行きの飛行機に。

腹腔鏡だったので、回復が早いのもあって、私、そのまま渡航しちゃいましたが、到着した翌日に、ヨーロッパを大寒波が襲って、かつて経験したことのないマイナス12℃〜15℃の毎日、ものすごい雪に愕然……抜糸したところが痛む……という感じの中、それでもこのお話書きたいという気持ちで、主人公の海堂目線で毎日街歩きしていました。


十数年ぶりに友達と再会したり帰国便が運航しなかったり、そのときのあれこれはまたnoteにそのうち書くということで、



で、帰国後、執筆にあたったわけですが……初稿を書き、さて改稿をというときに東日本大震災が起きました。

小山田先生が福島にお住まいで……とてもとても大変な時にイラストをお願いしていいのか、何より日本が未曾有の災害に襲われている時に私は小説を書いていていいのか、書いたとしても出版できるのか、読んでくださる方がいるのか……いろんな葛藤でぐるぐるしていたとき、とても大変な中でも小山田先生が絵を描いてくださると担当さんからおうかがいし、ものすごい感謝の気持ちと、そうだ、私もがんばろう、がんばって自分が納得するまで改稿していいものにしよう、こんなときだからこそ読んでよかったと思っていただけるような作品に――という思いのまま、何度も何度も改稿して仕上げた記憶があります。担当さんも何度も何度も付き合ってくださって、相談に乗ってくださって……本当に感謝の言葉がないです。


もちろん、今振り返ると、至らないところも多いですし、攻の性格が不器用すぎるやん……等々、いろいろ突っ込みたいところもあるのですが、現実や国際的な事情や家族の問題などに葛藤しながら、挫折したり大事なものを失ったりしながらも、自分の壁を乗り越えて生きていく人間の姿……という、私自身がいつも書きたいと思っているテーマを海堂というキャラに背負わせ、自分なりに精一杯書いたので、未読の方にも、この機に読んでいただけたらとても嬉しいです。


こちらもどうぞよろしくお願いします✨



 


3 近況


5月6月の海外旅行中は、Twitterでの生存報告にたくさんのいいねやRTやリプありがとうございました。

たくさんお声がけしていただけてとても楽しかったです❤️


ドバイでマスクを取ったときから、いろいろ書き溜めたものは、今の原稿が落ち着きましたらまとめてnoteにエッセイ風にアップするので、よかったら読んでくださいね。


海外旅行のことやガイドのような感じのことはたくさんの方が書かれているので、私は旅行記ではなく、テーマを決めたエッセイ風に……☺️


帰国後は、締切ラッシュに加え、転勤先の社宅でわんこが飼えなくなった弟の一家から8歳のボストンテリアのまるちゃんを預かることになってあわあわしていました。

まるちゃん、びっくりするほどお利口です。








お仕事は、この7月刊の次に9月刊がありますが、そのあと、今のところ、BLの予定は入っていないです。


昨年、体調を崩す前、すでに初稿を終えていたキャラ文や書きかけの別ジャンルがいくつかあって……なんとか仕上げたいと思っていたのですが、ちょうど体調不良の、肉体的にも精神的にも余裕がない時期にフェアのSSのお仕事が立て続けにあり、いろんな作品をいったりきたりするなかで頭の切り替えがうまくできなくなってしまって、心身ともにバーストしてしまったので、

先にプロットが通っていたBL作品を全部いったん仕上げてから、書きかけのキャラ文や別ジャンルを全部仕上げることに。

久々に海外放浪して、心身ともにアップデートできたので、まずはやりかけているものを納得する形で全て仕上げてから、今後どうしていくか考えたいと思っています。



あ、秋のJ庭には申し込んでいます。

しばらくBLの新刊の予定がないのもあり、頭の切り替えがむずかしいのもあり、「身代わりアルファ〜」の愛理とウィリアムのお話……まだ頭の中に物語が残っている間に仕上げたいんですよね。読みたいと思われる方がいらっしゃるかはわからないですが……コミックの書き下ろしの前後の部分を出せれば……。


そんな感じで久しぶりにイベントに参加したいなーと思っているので、よかったらその時はどうぞよろしくお願いします。

















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